野良猫へ餌をやるということは
猫が日向でくつろぐ姿や、じゃれあって遊ぶ様子は、見ているだけで癒されます。
しかし、猫の糞尿や、発情期の鳴き声に困ってしまう事実もあります。
野良猫に餌を与えるときは、生まれてくる命にも責任を持ちましょう
- 猫は繁殖能力が高く、1匹の母猫から1年間に生まれる子猫・孫猫の数は50匹以上になります。
- 目の前の猫が「かわいそうだから」という気持ちだけで餌を与えてしまうと、かわいそうな猫をもっと増やしてしまう原因になります。
- また、地域の生活環境を悪化させ、人だけでなく、猫にとっても不幸な状況を引き起こすことにもなります。
野良猫への餌やりに起因するトラブル
- ふん尿により悪臭がする
- 庭やゴミが荒らされる
- 置きっぱなしの餌が散らかり、虫が発生する
でもお腹を空かせているのはかわいそう
どうしたら…?
地域猫活動を知っていますか?
地域猫活動とは
- 飼い主のいない猫を、近隣の方々と協力しながら管理していく活動です。
- 野良猫に不妊去勢手術をし、子猫が生まれるのを防ぎます。
- 餌やりや排泄場所についてのルールを決めて、一代限りの命として見守ります。
野良猫に困っていませんか?
(地域猫活動について)
詳細はここをクリック
子猫を見かけてもさわらないで
子猫を見かけたとき
- 人が触ってしまうと、親猫の育児放棄につながります。
今、姿が見えなくても、母猫は近くにいて子猫のお世話をしています。もしかしたら、安全な場所へ家移りしている最中かもしれません。 - 数日間は観察を
母猫がお世話をしに来ているか、子猫が弱ってきていないか様子を見ましょう。
あなたはその猫をどうしたい?
「子猫がそこにいると困る」「どこかに行ってほしい」
- 納屋やガレージに子猫を見つけても、なるべく捕まえることはしないでください。
- 子育て中の猫は、安全な場所を求めて何度も引越しをする習性があるので、そのうち出て行ってくれます。
- いなくなってほしい場合や、住みつかれるのが不安という方は、その場所が猫にとって「居心地の悪い場所」だと思わせて、引越しをしてもらいましょう。
「子猫を飼いたい」
- 子猫を保護することには責任が伴います。
- 子猫を最期まで面倒をみる覚悟で臨んでください。
- 自信がない場合は、保護しないことも優しさです。
保護の方法
- 保温して、子猫用粉ミルクを数時間おきに最低1日4回以上授乳させる必要があります。
- 歯が生えていれば子猫用缶詰でもOKです。
- 牛乳は下痢をするので与えないでください。
- 保護をしたら動物病院を受診し、ノミ・ダニの駆虫、ワクチン接種及び避妊・去勢手術等の相談をしましょう。
「誰かに飼ってほしい」「保護してくれる人を探したい」
- 自分では飼えないが、かわいそうなので誰かに飼ってほしい、保護してほしいという相談を多く受けますが、県や動物愛護団体では、すでに動物を多く収容しており、受け入れは難しいのが現状です。
- 保護した動物の新しい飼い主探しは、保護された方が責任を持って、新聞広告・SNS・張り紙等を活用して行いましょう。
- また、保護した動物を、飼い主が見つからないことを理由に元の場所に戻すことは、「遺棄」にあたります。一度保護したら、最後まで責任を持ちましょう。
「自分では飼ったり保護したりできないけど、何かしてあげたい」
- 子猫が独り立ちするまで見守るというのもひとつの手段です。
- しかし、見守っている間に餌は与えてしまうと、安心して居ついてしまい、また次の子猫が産まれてしまいます。
- 餌を与えるのであれば、不妊去勢手術・排泄物処理を行う等、自分の飼い猫または地域猫として責任をもって管理を続けることが必要です。